(法第10条第1項関係様式例)

平成14年11月30日

設立趣旨書

1 趣  旨

いま、こどもたちの間で、本物の自然体験や生活体験が極端に少なくなってきています。本来であれば、友だちとの遊びや日常の生活の中で体験し身につけていくべき、「自然を体感すること」「仲間をつくりコミュニケーションをとること」「友情を分かち合うこと」「努力を惜しまないこと」「おもいやりのある行動が取れること」といった、生きていくために重要な「人間関係の形成」の多くのことがらについて、「知識として知っているが、実際体験がないため、何もわかっていない」という子供たちが増えています。
 将来に向かって、「生きる力」を身につけていくためには、これらの自然体験や生活体験、さらには、人と人とがかかわり合う生の直接的体験の不足を補うことがきわめて重要と考えます。
 「生きる力」とは、このような体験や活動を通して、主体的に考え、あるいは、試行錯誤の中で自ら解決策を見いだしていくプロセスにおいてこそ育まれるものです。 
 いわゆる学力と呼ばれるような勉強ももちろん大切ですが、世の中には、教室や教科書では絶対に教えることができないこと、実際の体験を通さないと学べないこと、遊んで初めて身につくこともたくさんあると考えます。
 かつては、いつでも、どこでも、だれでもが日常生活の中で体験できたこれら体験の場が、現代では極端に少なくなっています。そのため、誰かが、計画的に青少年を含めた多くの人にさまざまな体験の機会を提供しなくてはなりません。
 キャンプなどの自然体験活動には、多くの「生きる力」を育む要素があります。その要素をできるだけ多く引き出すため、自然科学を中心とした体験活動では、「好奇心」「探求心」を育て、芸術を中心とした体験活動では、「創造性」「独創性」を尊重した内容を展開していきたいと考えます。
 固定観念に捕らわれることなく、子供たちのための体験活動を企画・運営し、推進役である青少年の健全な育成をすすめ、運営スタッフも含め参加者全員が成長しあえる活動として、地域や学校などあらゆる場において支援することを目的に本法人を設立するものです。

 

2 設立の認証申請に至るまでの経過

元愛知青少年公園キャンプカウンセラー「まつぼっくり会」は、愛知万博開催に伴った愛知青少年公園の閉鎖のため、今年度は、小中学校の依頼キャンプを中心に活動してきましたが、学生でもあるキャンプカウンセラーにとって、大半を占める平日の依頼は、学業との両立が難しく、組織自体の運営の継続が困難となり平成14年10月7日、今年度で解散することが表明されました。

 平成14年10月5日、県立児童自立支援施設「愛知学園」で、仲間であった職員に悲惨な事件が起こりました。仲間を失った悲しさと無念さを感じながらも、他人の命を奪ってしまうような子どもを作らないために、「子どものうちからいろんなことを体験することが必要ではないか」、「いろんな体験をすることによって、いろんな立場の人の気持ちもわかるのではないか」、「していいこと・いけないことも自然とわかるようになるのではないか」という気持ちと、そして何より、子どもと一緒に自分も学び、成長していきたいと思いが、現役カウンセラーとOBOGの一部の人達のなかで高まってきました。

 従来の公園内で限られた条件のキャンプカウンセラーだけでなく、自然体験活動指導者として、季節を選ばず、もっと幅広いフィールドで、その場の自然を上手く利用しながら、子供達の遊びの中で「生きる力」をつけさせていきたい。「それができる指導者になりたい。」「それができる指導者を育てたい。」「そんな指導者の下で子供を見て欲しい。」という一部の現役カウンセラーとOBOGの思いのもと、愛知青少年公園開園当時から、園内キャンプ場において、31年間キャンプカウンセラーとして活動した組織「まつぼっくり会」の意思を継承し、さらに、将来を担う子ども達とその子供達を指導する人達の豊かな人間性の成長を引き出すための「生きる力を育む体験活動」を企画・運営を継続し、また、社会的意義を考慮し、NPOとして公平かつ公正で責任ある活動を目指すべく法人格取得の申請に至りました

 

特定非営利活動法人 わくわく体験隊
設立(代表)者 住所又は居所 愛知県岩倉市本町北門前31番地
      氏名              杁本幸司 印